2013年9月28日土曜日

【敬語を使うという事】


 

仕事上や年上の人には敬語を使って会話をする。

学校を卒業したばかりの時は使い方がよく解らない人も、就職したり、学生の先輩と接したりするうちに必要から学び、使えるようになる事が多いのではないでしょうか。

アスタ荏田でも敬語は仕事上必須ですが、この当たり前と思われている事が人により経験がないために、ある程度の年齢になっても使うことが苦手な人がいます。ご本人はとてもフレンドリーで、周りの人から好かれやすい人です。

 それでも、敬語を使うことが苦手という事は、その人にとってとても不利な事だと思うのです。

障害によって使うことが出来ないのと、経験や勉強しなかったために使えないのとは違っており、様々な場面で、敬語は「自分を守る言葉」でもあります。

お客様と接する時には必ず敬語でお話をする事。これは仕事としてあたりまえであると同時に、結果としてご本人たちの評価を上げる事となります。(ここの店員さんたちはとても丁寧に笑顔で接客してくれる。という)

今さらと思われても、これからの生活できちんとした敬語を少しずつ学び、使えるようになってもらうことは私たちの支援の一つです。

2013年9月24日火曜日

【ららぽーと横浜】


 

92427まで、ららぽーと横浜のイトーヨーカドー側(ノースコート)1階広場で「てつなぎつづき」という都筑区の作業所事業所連絡会主催で、都筑区内の各事業所の紹介や宣伝を行います。このイベントはららぽーと横浜さんの大きなご支援とご好意で実現しました。皆楽しみに待っていました。本当にありがとうございます!!

 

アスタ荏田は明日9/25(水)1000から1500過ぎまでお菓子の詰め合わせの見本展示やサンプルをお配りしています。ぜひお立ち寄りください。

2013年9月20日金曜日

【子どもたちの心】


 

先日幼稚園の園長先生とお話をする機会がありました。

障害を持った園児さんの話になって、知的な障害(自閉症や発達障害など)を持った子どもと、そうでない子どもとのコミュニケーションのお話が印象的でした。

年中さんくらいになると、会話で抽象的な表現(「あれ」とか「それ」)が出来たり、規範的な行動(静かにしていることなど)ができるようになるそうですが、それが障害のためにできない子どもに接すると、最初はとてもびっくりして恐怖を覚えたりするそうなんです。 (そりゃ、いきなり力いっぱいひっぱたかれたり、走り回られたりしたらびっくりしますよね)

でも、時間が経ってくると自然と理解をして、相手とのコミュニケーションが出来るようになるそうです。子どもたちの柔らかな脳が、それをゆるやかに受け止めていく事を可能にしているのですね。そんな経験をした子どもたちが成長して、障害を持った人と出会った時のコミュニケーションは、とても自然にできるのではないかと思います。

子どもの時の経験から、ことさらに「差別をしてはいけない」とか、「親切にしなければならない」とか思わなくても、脳がきちんと整理されているために、当たり前に接することができるのだと思うのです。

人とのコミュニケーションの力をつけるのに、積み重ねって本当に大切ですね。

2013年9月17日火曜日

【イベント参加は楽しい!】


 

先日書きましたが、アスタ荏田はこれから秋のイベントの季節です。皆さん一様に楽しみしてくれていて、先週初めには決起集会(ホントに)を行いました。

皆さんそれぞれに「今年はどこ行くのかな」と関心が高く、スケジュール表を食い入るように見つめていました。大変だけど楽しい!と思ってくれています。お時間がありましたらぜひお立ち寄りください。
イベントは下記地域イベントにてご確認できます。
 
http://www.asuta-eda.org/event/

2013年9月13日金曜日

【後見的支援制度】


 

少し耳慣れない言葉ですが、障害を持つ方々が住み慣れた地域での生活を続けていく事が出来るように、という目的の、ご家族を含めた生活全般のサポーター制度です。

まだまだ皆さんには知られていない横浜市独自の制度ですが、今困っている人だけではなく、今はまだ何も問題はないけれど、将来の事を今のうちから考えておきたいといった相談にも乗ってくれます。

アスタ荏田の利用者さんの中にもこの制度を利用している人がいて、これから自立していくための色々な相談や、たまには愚痴も聞いてもらって、心豊かな生活を送ってくれるといいなと思っています

ご興味のある方はぜひご連絡してみて下さい。


 

2013年9月9日月曜日

【秋です・・・か?】


 

ついこの前までの猛暑がうそのように涼しくて、過ごしやすくなりましたね。

このまま涼しい日が続いてくれると嬉しいんですが、こんどは寒い寒いとつぶやくようになるんでしょうね。わがままですが・・・

アスタ荏田の前の遊歩道は、商店街の床屋「ファミリーサロンKEN」のおかみさんと近隣のボランティアさんのおかげで、一年中とてもきれいな花が咲いています。特に春のさくらが咲く頃の菜の花やサクラソウなどは毎年種から育っていて、そのきれいさは圧巻です。夏の間グリーンカーテンを作ってくれた風船かずらや秋もコスモスなど、目を楽しませてくれて、本当に恵まれているなあと感じます

2013年9月3日火曜日

【職業訓練という事】


 

皆さんの目標は何ですか?
 
アスタ荏田で働く皆さんは、大きく分けてアスタカフェという喫茶で接客やランチの下ごしらえをしたりする仕事、パン工房でお菓子を製造する仕事、作ったお菓子やパンなどを販売する仕事、といった事をやっていて、これら全てが「職業訓練」として指導員のもとで働くことになっています。そして、ここで働いて何を得ようとするかが、皆さんの大きな目標となります。ある人は「工賃がいっぱい欲しい。買いたいものがある」であり、ある人は「将来は一人暮らしをしたい」であったりします。目標と言うのは人により違って良いのです。「今は何にも目標はないけれど、何となく良さそうだから来た。」と言う人もいます。その人にいろんな目標を持ってもらうことも、私たちの支援の一つです。とは言え、私たちが良いと思った目標でもご本人にとってどうなのかが一番大切なので、いくらこうしよう、と勧めても思うようにはいきません。ただ、一番困るのが「今で大丈夫!」と決めてしまう事なんです。つまり今の生活が永遠に続くと決めてしまっているんですね。いくら言葉で「将来」を説いても、「想像する」という事が苦手であったりすることで、いつまでも親は自分の側にいる。いつまでも自分の生活は変わらないと決めてかかってしまうと、いざ変化が来た時には何も出来ずにおろおろしてしまうばかり、という事になりかねません。なので、このような人には多少厳しい事を言うことになります。世間一般で言う「いつまでもあると思うな親と金」を福祉の世界でも、というよりも福祉の世界だからこそ早くから自覚してもらうことが大切だと思うのです。お金はもちろんですが、ご本人が周りの支えを得て生活していくためには、精神的な自立の方が大切ではないかと思います。これは私たちのみで出来る事ではなく、ご家族とアスタを含む全ての支援者が共に行って初めて伝わるもので、なが-い時間がかかります。

この事業を始めてみて、単にその人の「仕事の技術向上」だけでは本当の職業訓練とは言えないのだなと改めて実感しています。